Missing Piece〜抱えきれぬ想い〜写真館 |
西本 「最後に現金を引き出したコンビニが、事故があった時間とほぼ同時刻で、 バイクを運転していたはずの男がカメラに写っていたとは興味深い話ですね。 近親者に疑いが行くが それらしい者はどこを探しても見当たらない。確かに興味深い。 」 |
絵麻 「もー、ろくな出会いないのよね。」 朋香 「絵麻が高望みしすぎなんでしょ。」 佐藤 「警察も似たようなもんだよ? 」 絵麻 「それにしても、朋香が保育師ですか。」 |
絵麻と朋香は高校の同級生だ。 事件の事で『西本法律事務所分室クリミナル リサーチ オフィス』を訪ねた朋香が、西本がオーナーを務める珈琲ショップで勤務している絵麻と偶然再会したのだ。 そこへ涼子が帰って来る。 絵麻 「涼子さん、この子、高校の同級生で、最近久しぶりに再会した朋香です。朋香、同じマンションに住んでる稲葉涼子さん。涼子さんの彼氏さんの話してたんですよ。最近、かっこいい彼氏さんと一緒に住んでるって。運命感じたんですか?」 涼子 「別にそういうわけじゃないわよ。」 絵麻 「刑事さんは彼女いないんですか?」 涼子 「…刑事さん?」 佐藤 「質問される方には慣れてないんだ。」 刑事と聞いて、涼子は慌てて部屋へ帰って行った。 |
佐藤 「違う、違う。学生時代。警察入ったのは俺の方がうんと早いよ。アイツは大学院まで行ってるから。仕事柄科警研は行くから、そしたらバッタリ。」 絵麻 「私は今の真知さんしか知らないけど。 初めて会った時は、こう…眼帯しててね? 」 朋香 「眼帯? 」 |
佐藤 「佐久間は、もう10ヶ月くらい前かな、交通事故で目が見えなくなったんだ。ニヶ月くらい前にやっとドナーが見つかって手術して、最近現場復帰したってわけだ。」 朋香 「角膜移植を…だから私の依頼を引き受けてくれたんでしょうか…。 」 子供の頃に母が亡くなって…白血病だったんだけど…。適合者が見つからなくて結局助からなかった。父は母のような人を助けたいって骨髄以外もドナー登録していたの。でも癌になってしまったものだから、自分の臓器を人に提供する事は出来なかった。だから父が亡くなった時、姉と私でドナー登録した の。もちろんアイバンク にも入ったわ。」 そこへ、真知がやって来る。喜ぶ佐藤刑事。 佐藤 「佐久間。おお!佐久間!大丈夫かお前!」 真知 「佐藤くんこそ」 真知 「石川さん、よろしければ始めましょうか。」 |
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