I'LL写真館


 ここは表向き花屋の倉庫を装っている探偵事務所の「実践コース」だ。
「受講生」→「実践コース」→「開業コース」の順に厳選された者だけが次の段階へ進む事が許される。

メンバーのリーダーは秋亮で、
一番古株の冬而が花屋の店長という事らしい。
夏巳は花屋で店番をし、それをバイトとしている。

この「実践コース春夏秋冬チーム」のタイムリミットはそれぞれに3年
認められればその段階で次の最終ステップへ進める。
ここに冬而は2年、秋亮と夏巳は1年いるらしい。

殆どの者が「開業コース」へ行くと聞かされた千春は
皆もそうするのかと尋ねる。

夏巳 「あたしは[上]へ行くよ。」
千春 「上って?やっぱり他にもコースがあるんですか?」

冬而 「う〜ん、基本的には[ない]。ここまで残れるのだって10人中1人か2人位だぜ?
夏巳の言った[上]ってのは、所長の探偵事務所の人間にならないと入れない「特別コース」なんだ。
その時点で生徒じゃなくなる。それに全てのコースを順当にこなしても、稀にしか選ばれない。」

夏巳と千春は一旦千春の荷物を持って地下室へと下りて行き、その場には男二人が残った。

冬而 「上へ行くだと。はっきり意思表示してんじゃん。」

秋亮 「覚悟してここへ来たつもりだったけど、ダメだな俺…。」

 夏巳と千春が上がって来たので、秋亮がここのシステムについて話し始める。

秋亮 「俺達はお互いの出身地・血液型以外は詮索しない。血液型はAだったよな?出身地は?」
千春 「神奈川県、小田原です。」
冬而 「A型。俺も神奈川、横須賀の方。」
夏巳 「AB。愛知県。」
秋亮 「ちなみに俺も愛知。血液型はO型。依頼は所長の探偵事務所に入る。俺たちはそこから委託された仕事をこなす。[花屋]をしながらね。」

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