House in mist〜霧の中の家〜写真館


 自らを刺す女のシルエットが浮かび上がる。




 暑い夏の日、

編集者・三澤は
挿絵の仕事をしている霞海の 原稿を受け取る為に元宮家の山荘を訪れる。


 秘書・田邊の計らいで留まる事を許された三澤だが、

実は先日、自動車事故で亡くなった

元宮家の主・栄一朗の

『遺書公開』が行われる日だった。

 故・元宮栄一朗氏の『遺書』が、公正証書の立会人でもあった弁護士・渡瀬から読み上げられた。

【「栄新建設グループ」は弟・慶次朗を社長代行とし、役員会を開いた上で今後の方針を決める事。役員を務めていた「原生林を守る会」へ寄付する事。全ての財産は娘・霞海 に相続権を与える事。
 
 また「相続人」に指名された霞海に「後見人」が付けられる事となり、栄一朗の弟で同会社専務・慶次朗、妹・西丸秀子、秘書・田邊冴子、別荘番・高梨正臣、メイド・月島玲子の5人が「後見人候補」とされ、トラブルを避ける為3日以内に霞海が「後見人」指名する事。】

以上が遺書の内容である。  

 使用人までもが「後見人候補」に選ばれている事に不信感を隠せない慶次朗と秀子。

特に秀子は秘書・田邊の存在を懸念し、亡き兄との関係を疑った。


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